弁護士に依頼せずAIChatの知識で調停に出廷する|AI調停

しばらく前からTwitterで公開していますが、ただいま「弁護士のついている相手と弁護士なしでChatAIの知識のみで裁判所の調停をする」という企画をやっています。
残念ながら動画が撮れないためYouTubeにはできませんので現状は文字のみです。

覚えている人は少ないと思いますが、以前小説を書いて

第13回野生時代新人賞三次選考で落選
第23回歴史浪漫文学賞三次選考で落選

という結果になりまして、ただいま大関高増を題材にした小説を書いていたのですが、次回のネタに丁度いいと思って始めました。

とある資産の分配方法について調停を行なっている

本件はとある収益性のある資産について、どのような分配を行うかを調停している内容になります。
弁護士さん無しで臨んでいることからもわかる通り、僕にとっては重要ではあるものの、どういう結果になっても致命的なものではありません。

まずは基礎知識

調停:調停員に事情を聞いて調停してもらう事

謄写:提出された書類のコピーをして取得する事

審判:話が平行線になった時に裁判官に裁定してもらう事

ストーリーを考える

基本的には小説を書くためにやってる事なので、あらすじを考える必要があります。

徳川埋蔵金案

過去記事を読んでいる人は知っていると思いますが、うちの母方の先祖は家康の家来です。
その着想から徳川の遺産のある土地を奪い合うというストーリーを考えましたが、現状の進行からそのストーリーに結びつけるのは、セミフィクションとしては難しいので破棄しました。

このネタを息子に「うちの土地に徳川埋蔵金があったらどうする?」と訪ねたところ、
「え? あるの?」
と過剰反応を示されました 笑

冤罪事件案

相手方の弁護士に疑いをかけられた部分ですが、資産の着服について疑いをかけられたので、この部分をふくらませて冤罪事件風味にするのは面白いように感じます。

現実の冤罪は相手弁護士が謄写を見れば即座に解決するようなお粗末さでしたが、このあたりはボリュームを持たせると面白いかも知れません。

AI chatを使うメリット

AIはお金がかからない

当たり前ですが、AIchatは無料です。人間の弁護士さんは着手だけで30万、成功報酬で取得額の10%ほどかかります。

AIは相手弁護士の意見を予測できる

AIは相手弁護士の意見反論を予測したり、それに対する文面を書いたりしてくれます。

ChatGTPとgeminiとCopilotでそれぞれ相手弁護士の意見を予測してもらったところ、ChatGTPが最もストーリーに即した予測を出しました。
ただこれはChatGTPが優れているという事ではなく、geminiのほうが検索が早いなどの特徴によるものです。

ちなみに、相手弁護士の反論を予測してもらったところ13パターン出ましたので、それぞれ提出用の文章に書き換えてもらって、可能性が高いと見た2つを印刷して裁判所に持参したところ、13パターンのうち4つを実際に発言しました。

ここまで出席した調停では相手弁護士の発言はAIの予想で対応できますが、可能性が低いと見て印刷しなかったパターンも使う機会があり、しくじったと後悔したほどです。

具体的には、冤罪をかけられた瞬間に反証を提出する事ができました。

ここまでのところ、冤罪案が最も面白いと思うのですが、現実の調停は実に単調に伸びてしまうので、なかなか執筆が進んでいません。

AIとはロールプレイングができる

chat GTPのアプリなら音声で会話できますので、喋る練習としてのロールプレイングも可能です。

AIは間違い電話をしない(笑)

相手方の弁護士から依頼人と間違えて電話をかけられる事もありますが、AIは電話をしないので、このような間違いはしません。

AIだけを使うデメリット

AI chatは実務の代行をしてくない

弁護士さんは謄写や出廷を代わりにしてくれますが、AIは当然してくれません。

調停員さんに何度も説明する事になる

出廷は最初は楽しいですが、調停員さんは前回の記憶が鮮明とは限らないので、調停のたびに同じ説明を何度もせねばならず、なかなか疲弊します。

言いがかりを直に受ける

前述したような言いがかりを、弁護士を通さず直に受けるので、なかなかストレスが溜まります。

交通費がかかる

裁判所が近所ならいいですが、地方だと行き帰りで一日仕事です。電話でもよいのですが、主張は口頭でなく紙で即座に提出しないと次の回に記憶されていない可能性があります。

このあたりは、お金はかかりますが弁護士さんに依頼した方が確実に楽です。

梅木千世でした。

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