今日は中国マーケティングで必須になるSNSの紹介です。
中国向けアプリを開発しようで述べました通り、中国でビジネスをしようとすればSNSは避けて通れません。
何ならSNSでEC機能がありますので、消費行動が完結している場合すらあります。
今日はマーケティング主観での中国SNS事情をご紹介します。
こちらが近年伸びている中国のSNS。
続いてMAUも見てみましょう。
これらのアプリを完全に使うには中国の電話番号と決済方法が要るので日本人が使いこなすのは難しいですが、インストールするだけなら、
iPhoneであればAppleIDの設定で「国または地域名」を変更すると中国のストアからダウンロードする事ができます。
それでは、それぞれの特徴を並べていきましょう。
WeChat(ウィーチャット / 微信)
ご存知テンセントが運営するメッセージアプリ。
日本でいうとLINEにあたります。
MAUは驚異の12億人以上。
翻訳機能もあり、グローバルなアプリです。
ミニプログラムと呼ばれる内部アプリを作る事ができ、日常のほとんどの消費行動をWeChatで完結する人すらいます。
Weibo(ウェイボー / 微博)
新浪が運営する、日本で言えばTwitterのようなもの。
文字数制限が無く、ECにも対応していて、
ユーザー分布も幅広く、企業アカウントも多い事から公共性のあるサービスです。
中国以外の企業でもビジネスアカウントが取れるため、日本の自治体や航空会社のキャンペーンに利用される例が多いです。
Douyin(ドウイン / 抖音)
ByteDanceが開発運営している、ご存知TikTok。
ユーザーは若い層が多いですが、DAUは6億人とされています。
内部にの「抖音小店」というECプラットフォームがあり、動画やLIVEの中で商品リンクを貼り、商品を販売できます。
アカウントが作成できれば管理画面は日本からも操作する事ができます。
有名どころでは、小嶋陽菜さん等が活用しています。
RED(レッド / 紅小書)
日本で言えばInstagram。
ユーザー層は若い女性が多く、カテゴリもファッションやビューティーに偏ります。
ECも可能です。
MAU1.38億人。中国以外でもビジネスアカウントが取れるため、日本企業のライブコマース配信も見受けられます。
bilibili(ビリビリ / 哔哩哔哩)
日本で言えばニコニコ静画。というか旧称がそもそも初音ミクファンの意味で「Mikufans」だったサービス。
現在の名称も『とある科学の超電磁砲』の御坂美琴のニックネーム「bilibili」から取られています。
MAUは3億3300万人。その内35歳未満の月間アクティブユーザー86%。
企業アカウントは書類申請が必要で、東アジア・アメリカの企業しか認可されないとの事。
動画配信という意味では日本から中国本土にライブ配信するのが法律的に難しいので中国向けライブコマースはまだハードルが高いのですが、投稿だけならできる場合も多いので、中国展開を考えるメーカー、自治体のかたは体験してみてはと思います。
梅木千世でした。