「関数」というのを「入力されたデータに対し行う処理を定義する事」だとします。今までは用意された関数を利用していましたが、Pythonでは自分で定義する事ができます。
def文(独自関数の作成)
def文はdefinition(定義)の略で、これから関数を定義すると宣言します。
基本的な構造は以下になります。
関数名(第1引数, 第2引数)
まずは基本に戻り、HelloWorldから行きましょう。
def hello():
print("Hello World")
hello()
- 関数の定義
- 関数の内容はHelloWorldを出力する呼び出し
出力結果)
Hello World
HelloWorldを関数にしたので、このhelloを何回呼び出しても同じ文字列「Hello World」が出力されます。
関数の中で計算してみる
では次に、2つの数字を受け取り、計算する関数を作ってみます。
def mul(x,y):
print(x * y)
mul(10,3)
出力結果)
30
関数mulに引数xとyを設定します。
例えば、引数に10と3を掛けた値を出力すると、答えは30となります。
演算結果を変数に代入する
次は演算した計算を変数に代入し、さらに関数で処理してみましょう。
def mul(x,y):
return x * y
z = mul(3,2)
ans = mul(z,6)
print(ans)
- mulはxとyを掛けるとします。
- 引数を3と2として、戻り値をzに代入します。
- 変数ansにzと400でmulを実行した値を代入します。
- 最後にansを出力します。
出力結果)
36
3と2を掛けて6、6に6を掛けて36と出力されました。
for文で出力する
for文を使って、3の倍数を10回出力してみましょう。
関数の内容は相変わらず掛け算です。
def mul(x, y):
return x * y
for i in range(1, 10):
print(mul(3, i), end="")
if i < 9:
print(", ", end="")
出力結果)
3, 6, 9, 12, 15, 18, 21, 24, 27
- mulという関数を定義します。引数はxとyです。
- xとyを掛けた値をmulに返します。
- 変数をiとして以下を10回繰り返します。
- 3の倍数なので、iと3で実行したmulを出力します。
- 改行無しにします。
- もしもその時の値が9未満の場合、区切りとし,を出力します。
ここまでが関数定義の基本になります。次回も関数定義の続きになります。
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