大手から独立するという事

いきなりどうした?という話になりますが、先日知人と話していて共感したので、今日はそんな話です。

僕のよく話す昔話ですが、Ciruelaが個人事務所の頃、大手のIT企業を辞めて起業した元上役(直上司ではないが上役だった)を頼っていました。
そこで、「こういう機能を30万くらいでお願いしたいんだけど、見積もりしてくれる?」とうい見積り依頼を持っていきました。

僕の主観では、ここでのミッションは「相手の予算感の範囲で、先方の納得できる機能を提供する」です。


小規模案件に、うちのエンジニアは元大手だからこの案件は100万!
みたいな相手の予算感を無視した見積もりしようとした上司がおりました。

うちはハイエンドだから、と安い仕事はしない姿勢なら別に良いんですが、一年後破産しました。
未払いされました。

ベンチャーだからハイエンドなのでは無く、大企業とは違う軽い財務だから早く、そして安く動けるだけなんですけどね。その方は、ご自分で資金繰り表を作ってからそんな高値で見積を出したのでしょうか。資金繰りも出来ずに大企業感覚を引きずったままでベンチャーとか中小企業に来る人は経営を歪めるのでマジ勘弁です。

なんか「元◯◯社員」を言えば、相手が納得して払うと思ってた気がします。

相手の予算感は30万なので、100万だと見積もり依頼自体が消えるから断っていいスカ?と聞いたら、それは駄目と言われ、
資金繰りやばくなった後は、全額前払いとか言い出して、やっぱり見積もり依頼自体が消えるスパイラル。

元○○社員に価値を感じて高い人月で発注するなら、現役の○○社員に発注した方が良いですよね。財務体力も○○社の方がデカイだろうし、発注元としてはベンチャーに発注する理由がありません。その方は、いちど個人事業主としてシビアな商売を経験した方が良かったかも知れませんね。

結果として会社は1年ほどしか保たず、周囲に未払いだらけなので、まったくその通りと思います。

「元◯◯社員」は営業トークの足しには有効なんで僕も言いますが、自分で信奉しちゃったら害悪ですね。

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